- 三万円台の激安タブレットが十万円超えの高級DAPに肉薄
- イヤホン直挿しで変な味付けのない極めて素直な音を体験
- 巨大バッテリーの直流駆動が野性味あふれる鮮度を生む
- ダウンロード音源とIIJmioのハイブリッド運用がオススメ
前回の記事では、Redmi Pad 2 Pro 5Gが「老眼に優しい巨大スマホ」であり、「Wi-Fiのない実家をTVer見放題のテレビに変える」という、実用面での圧倒的なコスパについてお話ししました。
しかし、私がこの端末に入れ込んでいる「本当の理由」は別にあります。
ここから先は、管理人が以前より沼っている「オーディオ沼」のお話になります。よりディープなタブレットの情報を探している方には、朗報になるのかもしれません。
実はこのタブレット、用途によっては10万円クラスの高級DAP(デジタルオーディオプレイヤー)を過去にするほどの、恐ろしいオーディオ的ポテンシャルを秘めていました。
その鍵を握るのが、今やスマホ界隈では絶滅危惧種となった「3.5mmイヤホンジャック」です。
当サイトの情報は個人の体験や検証に基づくものであり、特定の成果や正確性を保証するものではありません
表の顔:5G単体通信×aptX Adaptiveの「無双ストリーミング母艦」
そもそも、私が最初にこの端末のオーディオ性能に期待していたのは、高音質Bluetoothコーデックである「aptX Adaptive」への対応と、「5G通信が単体でできる」という点でした。
Wi-Fi環境に縛られず、格安SIMを挿すだけで、外出先のどこでも高音質ストリーミングサービスが聴き放題になります。
高級DAPによくある「スマホでテザリングする手間」や「スマホ側のバッテリー切れの心配」というストレスからも解放されます。
そこに12,000mAhという大きめのバッテリーが合わさると・・・
「3万円台で5G通信ができ、aptX Adaptiveが使えて、バッテリー切れの心配の少ないワイヤレスの母艦」
が完成します。この時点で十分に規格外の神コスパ機です。
裏の顔:ワイヤレス後に気づいた「有線直挿し」の奇跡
確かにワイヤレス接続は優秀でした。しかし、じっくり聴き込んでいると、どうしても端末の限界(低音の表現)が気になってしまったのです。※ ZE8000で検証
そこで、全く期待せずに「おまけ」程度の3.5mmイヤホンジャックに、手持ちの有線イヤホン(DITA DREAMなど)を直挿ししてみたところ…
※ ちなみにD8000 Pro Limited Editionも試してみました

…世界が変わりました。
管理人さんこれ、私の好みの音質です
私は普段、200Vの専用電源を引き込み、CHORDのDAVEやSONYのDMP-Z1といった、ハイエンドの一歩手前のオーディオシステムで音楽を聴いています。

そんな体験をしている私の主観にはなりますが、このタブレットのイヤホンジャック直挿しの音は、変な味付けがなく極めて素直で、「90点を超えている」と断言できます。
※ 私の聴力がポンコツ説も有力ですよ~
管理人さん話半分でちょうどいいかもデス
目隠しをされて「これはタブレットの音ですか? それとも何十万円もするDMP-Z1の音ですか?」と聞かれても、明確に当てられる自信はありません。
正直に言って、10万円クラスのDAPに肉薄するポテンシャルを持っているのではないでしょうか?(※ あくまでも私の主観です)
なぜ「ただのタブレット」が高級DAPに肉薄するのか?
最初は信じられませんでしたが、冷静にRedmi Pad 2 Pro 5Gの構造を分析していくと、この奇跡のサウンドを生み出している「4つの理由」が浮かび上がってきました。
巨大バッテリーが生み出す「採れたて野菜」の鮮度
オーディオにおいて、低音の迫力や音の立ち上がりは「瞬間的にどれだけ十分な電流を供給できるか」に大きく依存します。
このタブレットが積んでいる12,000mAhという無尽蔵のバッテリーは、オーディオ回路から見れば巨大で優秀なコンデンサーそのものです。
コンセントからの交流(AC)電源の汚れを、何百万もかけて削ぎ落としていくハイエンド機に対し、タブレットは最初からノイズレスな「純粋な直流(DC)」のダイレクト駆動。間に余計な変換を一切挟まない、物理的な最短距離です。
※ 誤解なきようお伝えしますが、数百万円をかけてノイズを極限まで削ぎ落としたハイエンドオーディオの世界を否定するつもりは一切ありません。
あれは、一流シェフが技術の粋を集めた「三ツ星レストランの極上フレンチ」です。
しかし、このタブレットの直挿しから出てくる音は、畑で採れたての無農薬野菜をそのまま丸かじりしたような、野性味あふれる鮮度を感じました。
「シンプル・イズ・ベスト」というオーディオの真理
iPhoneやiPadの直挿し(かつてイヤホンジャックがあった時代や、Apple純正のシンプルな変換プラグ)が一部のオーディオファンから熱狂的に支持される理由は、「余計なものを一切通さないストレートな回路」という一面があります。
オーディオ回路は、中途半端なアンプやフィルターを足せば足すほど、逆にノイズが乗ったり音が歪んだりします。
しかし、Redmi Pad 2 Pro 5Gのようなミドルクラス機は、コスト削減のために「Snapdragonから出力された音を、ほぼそのままジャックに流し込む」という設計になりがちです。(※ 公式ページにもDAC情報はありませんでした)
これが結果的に、変な色付けのない「鮮度の高いピュアな音」を生み出し、DITA Dreamのようなモニター系イヤホンの実力を100%引き出したのだと考えられます。
Qualcommの「音への執念」
aptXの買収とワイヤレスへの覇権:
Qualcommは2015年、高音質Bluetoothコーデック「aptX」を開発したCSR社を巨額で買収し、自社のSoCに統合しました。現在も「Snapdragon Sound」というオーディオブランドを立ち上げ、ワイヤレス環境で「極限までロスレスに近い音」を出すことに社運をかけています。
SoC(System on a Chip:システム・オン・ア・チップ) CPU(計算)、GPU(画像処理)、通信モデムなど、端末を動かすために必要な様々なパーツを「1枚の小さなチップにまとめたもの」を指す専門用語です。スマホやタブレットの「脳みそ」そのものを指します。
有線の高音質を裏から支える正体:
恩恵はワイヤレス(aptX)だけにとどまりません。昔のスマホのオマケ程度のDACとは異なり、現在のSnapdragonに内蔵されているオーディオ技術「Qualcomm Aqstic」シリーズは、ハイレゾ再生(最大384kHz/32bit)や、超低歪みをSoC単体で実現する極めて優秀なオーディオチップです。
デジタルノイズを隔離できる「巨大筐体」の恩恵
高級スマホや薄型の端末は、小さな基板に通信チップもオーディオ回路も超高密度で詰め込まれるため、アナログ音声がデジタルノイズ(Wi-FiやBluetoothの電波干渉)をモロに受けます。
しかし、このタブレットは12.1インチという巨大な「板」です。回路設計に物理的な余裕があり、ノイズの巣窟である通信チップから3.5mmジャックを物理的に離して配置できた可能性があります。
この「大きさ」が、結果的にノイズレスな音に貢献していると考えられます。
つまり、「巨大バッテリー」の恩恵を土台として、「オーディオにガチなQualcommが作った優秀な標準DACの音」が、「コストカットによる極めて短いシンプルな回路」を通り、そのまま管理人の耳に届いた。だからこその「90点超え」というわけです。
そこに何も足さず、ただ3.5mmジャックに直挿しする。これが心地良い音質を叩き出す理由なのかもしれません。こんなところにオーディオの深さと面白さを感じます。
※ ちなみに、USB Type-C端子から外部DACを繋ぎ、アプリで384kHzにアップサンプリングする検証も行いました。個人的には何も足さず、ただ3.5mmジャックに直挿しする音が、一番素直で魅力的に感じました。

沼る管理人は、さらに沼ります
「3.5mmジャックに直挿しする音が、一番素直で魅力的に感じました」。こんな感想を持った管理人は、さらなる深淵に沼ることになります。
管理人さん3.5mmジャックにはポタアン?だよね~
100均でマグネットシートを購入し、タブレットの裏とポータブルアンプに装着。採用するまで心配でしたが、これはゴム系の固定法よりも手軽で便利かもしれません。
磁力による音質の変化が心配でしたが、私の耳は相変わらず些細な変化を気にしないリーズナブルな設計のようです。
DGEHPA-001はNutube真空管を採用した私の大好きなポータブルアンプです。

オペアンプなども交換可能なカスタマイズ性の高いポータブルアンプです。私も少しだけ中身を変更しています。
私の環境ではポータブルアンプを通すことで、奥行き感が増し、立体感が生まれることで、ボーカルも少しクリアに感じました。
管理人さんんががぁ~耳が幸せ~♪
「12,000mAhの純粋な直流(DC)のダイレクト駆動」×「オーディオにガチなQualcommのチップ」×「余計なものを削ぎ落としたシンプル回路」
有線イヤホンを愛するオーディオファンの方は、ぜひ騙されたと思って、この3万円台の板に手持ちのイヤホンを直挿ししてみてください。きっと、私と同じようにオーディオの深さと面白さを実感できるはずです。
【結論】ギガを溶かさないハイブリッド運用術
外出先でハイレゾストリーミングを聴きまくるなら、無制限の楽天モバイルのSIMを挿せば最強……と思いきや、実は落とし穴があります。
問題は自宅室内での通信環境です。
ハイレゾ音源のストリーミングは1時間で約1.5GBものデータ通信量を消費するため、電波状況が少しでも揺らぐと致命的です。
実は検証のため、手持ちの楽天モバイルのSIMも挿してテストしてみました。

通信自体は可能ですが、タブレットというデバイスとの相性やHyperOSのシステム制御のせいか、「my楽天モバイル」や「楽天リンク」といった専用アプリの立ち上がりが非常に遅く、もたつく場面がありました。
また、私の住んでいる地域だけかもしれませんが、他のアプリも楽天モバイルの回線では快適に立ち上がることができませんでした。※ あくまでも自宅内部での話です。外出先では問題ありませんでした。
そこで導き出したのが、「ストレージに音源を厳選ダウンロード」×「Redmi Pad 2 Pro 5Gと相性の良いIIJmio」のハイブリッド運用です。
ここで「え? 外でダウンロードした曲を聴くなら、わざわざ5GモデルじゃなくてWi-Fiモデルでいいんじゃない?」と思った方、非常に鋭いです。
現在、このタブレットのWi-Fiモデルは市場価格で約40,800円ほどします。しかし、IIJmioを活用すれば、本来高価なはずの「5G対応モデル」が通常価格(39,800円など)の時点ですでにWi-Fiモデルより安く買えてしまうという逆転現象が起きています。
頻繁に実施される割引キャンペーンを狙えばさらに安く手に入るため、5Gモデル一択と言っても過言ではない、非常に有力な選択肢になります。
さらに、「ダウンロードするならiPadなどの大容量モデル(256GBなど)を買えば?」と疑問を持つ方もいらっしゃるかと思います。
しかし、iPadなどの国内の通信会社に正規対応した12インチの大画面+セルラー(通信)モデルで大容量となると、平気で10万円を超えてしまいます。
またSDカードの高騰が落ち着いた時には、このタブレットの魅力である「外部メモリ(microSDカード)最大2TBまで拡張」を活かすこともできるようになります。
だからこそ、以下の「ハイブリッド運用」がオススメの最適解になります。
- 内部ストレージ128GBは「特等席」にする:
自宅のWi-Fiで、本当に好きな厳選したハイレゾ曲と漫画などを本体にダウンロードしておく。 - 外での再生は「オフライン」:
ダウンロードした曲を聴くので、通信量はゼロ。途切れるストレスもありません。 - IIJmioの5Gは「快適さ」のために使う:
音楽アプリの起動、歌詞の表示、ちょっとした調べ物や新曲の試聴、LINEでの通話など、「スマホでわざわざテザリングする手間」を省くためにIIJmioの安定したデータ通信を使う。
この運用なら、通信環境の不安定さにイライラすることなく、外出先でも最高のオーディオ体験を最安の通信費で実現できます。
高騰するSDカードも買わず、無駄な通信費も抑え、3万円台〜4万円弱のタブレットのポテンシャルを100%引き出す。これは賢い大人の運用術と言えるのではないでしょうか?
用途がハマればコスパ最強のモンスター端末
老眼対策の『繋ぎ』として買ったアンダー4万円のタブレットが、まさか10万円クラスのDAPを脅かすオーディオ母艦になるとは夢にも思いませんでした。
Redmi Pad 2 Pro 5Gは、「万能なスマホ」を求める人には重くて不便かもしれません。 しかし、以下のどちらかに当てはまるなら、今すぐ買うべきだとオススメできます。
- 老眼が辛く、大きな画面で漫画や動画を楽しみたいインドア派(または親への見守り端末を探している方)
- 外出先でもWi-Fiレスでストリーミングを聴きまくれる、10万円クラスの高音質DAPを探しているオーディオファン
どちらの用途にせよ、「アンダー4万円でこの満足感が得られる」という圧倒的なコストパフォーマンスは本物です。
IIJmioでは頻繁にお得な端末セールが実施されています。スマホの小さな画面に限界を感じている方、あるいは安価で持ち運べる高音質母艦を探している方は、ぜひIIJmioのデータプランとセットで、この快適な環境を体験してみてくださいね。
【最新の価格・在庫をチェック】IIJmioの公式サイトはこちら
※ 価格やキャンペーン期間は変更される場合があります。最新の情報はIIJmioの公式サイトをご確認ください。

